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（20050924）
マッチョ願望
（前注）
ミヤギさんは、とても穏和な印象のおじいさんである。 入院したのは、胆嚢関係らしいが、結構いろいろな所が大変らしく、循環器系でも去年だか入院していたそうで、何度も手術の経験があるらしい。 大変勝手だが、私は思ったものである。 「オレの生まれる前から胃がなくても、こんなに元気にしていられるのか」 そう、ご老人ではあるが、余所から見た目には結構元気そうなのである。 そんなミヤギさん。細身の体ではあるが、そんなにガリガリというわけではない。 看護師さんと話しているのが聞こえてくる。 「昔は、この足も３倍くらい太かったんだよ。もう痩せちゃって」
看護師さんのように若い女性と話していると、男は無意識のうちに、自分がいかにマッチョであるかを誇りたがる性癖があるようだ。 これはミヤギさんだけでなく、一般的に見られた傾向である。ミヤギさんは、同じ年配の人のなかでも、私の感覚ではリベラルかつポライトな人だとお見受けしていたので、「おおミヤギさんでもそうなのか」と意外に思ったのであった。
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